啓山易学

啓山易学は生まれ持つ才能を引き出す実践易学です〕
啓山易学は、「易は数学」という根拠を探究する過程で導いた、人の性質に深く関わる潜在的素質を知る他に類のない実践易学です。発端は「易とは何か?」と探究する中で、気づいた「一つの発見」でした。それは自分という一人は、他の全ての人とは異なる個性をもつ唯一の尊い存在ということを改めて実感する事でした。

人が生まれたその日には、遺伝子のような数の組み合わせがあります。その年月日の数の組み合わせは、1980年周期で訪れる723180日目の一日という事実です。ある日の数の組み合わせは、例えば世界で一日に生まれる人は20万人以上といいます。その人達は当然同じ数の組み合わせをもちます。しかし同じ生年月日に生まれても、生の一歩から親や他の人や場所や状況などあらゆる異なる環境の影響があり、時間と共に素質は変化して異なる運命を歩みます。あなたも一生に何人かは同じ生年月日の人に遭遇した経験を持つと思います。そして性質が似ていないと思うことも、全く違う人生を歩んでいることも知っています。
環境の中で、生まれ持つ素質は強みが伸びる時もあり、弱みに支配される時もあり、時間と共に変化していくために、結局自分という一人は、生きている間もその後も絶対に二人とない個性を創造していくオンリーワンの存在となるのです。
そして「易」の意味は「変わる」であり、その変化を読み解き、現在を知り、強みを伸ばして才能を引き出し、また弱みによる弊害を改善し変化することで、より良い未来を築くために何をするべきかを知ることが易の実践的活用法です。発展と滅亡のどちらのスイッチもそれを押すのは常に人の選択であり、その選択には環境の中で発揮する人の性質が大きく影響します。。

啓山易学は、生まれ持つ数の組み合わせを言葉で伝える方法を探究する中で、この数が最も古い易から生まれた干支数であることに気付きました。結果的に、今では幻の易のように扱われている最古の数学の易の六十四卦と干支数が相関することを根拠として、現代に伝わる周易の教本でもある『易経』の優れた比喩・例えから、数が示す人の個性や傾向を言葉で表す方法を導きました。
生まれる時に遺伝子のように備わる素質は数学の易から導きますが、次元が変わる地上に生まれた後の人生は、四季を表す周易の下にあることが自然です。また数学の易は60進法ですが、地上は時を刻む12進法が使われます。そして、日本では60進法の数は干支としてつい近年まで日常的に使われており、12進法の数は、干支から干を取った、誰でも知っている12支なのです。
この二つの数の源は一つで、それが太極図に表す、最古の易が表す自然界の循環の仕組みでした。
易や太極図などは一般にあまり知る人が少ないと思いますが、易として体系づけられて発展した中国をはじめ、朝鮮半島や日本では、干支の暦として人々の生活に深く関わってきました。さらに60進法の発祥はシュメール文明に遡ると思われます。

易経の繋辞伝には神話時代に遡る聖人があらゆる天地の万物を観測観察して易を創造したとあり、その法則を言葉で表して人の歩むべき道の指針とすると記されています。
この聖人が想像した易は太極図を示す先天図易であり、季節のように循環する周易を後天図易といいます。

〔啓山易学は易を活用する実践法〕

啓山易学は、日々の選択や道しるべに、また迷いや問題を解決し、自分をよりよく変化させるために、易を日常に活用するための実践易学です。
啓山の啓はひらくと読み、山は発展を留めるもの、自ら蒙昧を啓き啓発して、自分の中にある根源的な才能を発掘して道を啓くことを示します。

啓山易学は陰を0、陽を1で表します。難解といわれる易の卦の陰陽を「0・1」で表すことで、易の六十四卦は大変扱いやすくなりました。また易の言葉は「揆=はかり」・「道しるべ」・「解決法」を示し、人生の方向性や自分らしい幸せの見出し方を知ることができます。

干支数と相関する易は、生まれた年月日のそれぞれの干支数のもつ性質や傾向を示す良い道しるべとなります。

〔人の個性を生命の木で表す〕

人の性質は一本の木のように表すことができます。凝縮した素質は生命の根元を表す六つの種子であり、天性六曜星と呼びます。その種子から伸びる根は各々10種類の素質があり、種子から地上に伸びる60種類の幹の素質があり、さらに60種類の枝葉の素質があります。その枝に咲く花は種子の正体であり個性の花です。
人の生命の木は草木のように根と幹と枝葉の素質と勢いが種子を育み、たった一つの個性の花を咲かせます。根と幹と枝葉には強みと弱みがあり、様様な環境の中で種子の生長に影響します。それは時とともに変化する性質が選択のスイッチを押す時に表れるクセのようなものです。長所を引き出す強みも短所を引き出す弱みも、時と状況により逆に作用することもあります。幸福な人生も不幸な人生も良い人悪い人になるのもその時のその状況での選択が作用するとなれば、一人一人が素質のクセを知る事でより良く変化し、自分らしく充実した人生を求めて生きぬくことが大切と思えるのです。
易は通じれば窮し、窮すれば通ずる大きな天地宇宙の無限の営みを説きます。それは人の小さな宇宙を営むための光となり道しるべとなるでしょう。

この生命の木の詳細な性質の見方は、『易でよみとく才能と人生』(松山怜佳著・WAVE出版発行)に著しています。折に触れて読んでいただけるようにマニュアル化した使い易く読みやすい内容ですので、お求めいただけましたら、長く傍らに置いていただけるものと思います。
一人一人異なる強みの伸ばし方や弱みを改善しより良く変化していく方法、生命リズムという「時」の生かし方など、よりよい未来へ変化するための一助となればと願います。

 

〔干支について〕
干支は十干(甲乙丙丁…)と十二支(子丑寅卯…)を組み合わせた符号です。
近年まで年月日に用いられ、時の気運=時勢・方向・性質などを示すものといわれ、永く活用されて人々の生活に浸透していました。その発祥は定かではありませんが、数千年前の中国の伝説にある「黄帝」の時代に創られたと伝えられます。明らかになっているのは、殷の時代の遺跡「殷墟」で発掘された、多くの甲骨文字に日の干支が刻まれていたことが分かっています。
「干」は生命消長のエネルギーを10段階に表して、樹木なら幹の勢いです。
「支」は生命細胞の誕生から衰退に至る過程を12段階に表して、枝葉の消長変化を示します。
十二支は後世民衆に浸透させるために十二支獣(動物)で表したため、今では子というより鼠、丑は牛、寅は虎と動物で表現することが多くなりました。
近年では「甲子」というような干支の表記が暦から外されることが多くなり、なじみが薄くなっていますが、十干の示す根幹の勢いと十二支の示す枝葉の消長のバランスを教える干支を活用することは大変意義があります。
また易は五行と密接に関係し、五行は干支に結びつき発展してきましたので、六十の記号で単純に表される干支には、易の要素が全て入っているといえます。
さらに人の生まれ日にある、日の干支には特別の意味があります。
十干(音・訓)
甲 (コウ・きのえ)
乙 (イツ・オツ・きのと)
丙 (ヘイ・ひのえ)
丁 (テイ・ひのと)
戊 (ボ・つちのえ)
己 (キ・つちのと)
庚 (コウ・かのえ)
辛 (シン・かのと)
壬 (ジン・みずのえ)
癸 (キ・みずのと)
十二支(音・訓) 干支の動物たち
子 (シ・ね)
丑(チュウ・うし)
寅(イン・とら)
卯(ボウ・う)
辰(シン・たつ)
巳(シ・み)
午(ゴ・うま)
未(ビ・ひつじ)
申(シン・さる)
酉(ユウ・とり)
戌(ジュツ・いぬ)
亥(ガイ・い)

この十干十二支を順に「甲子・乙丑・丙寅・丁卯……癸亥」と組み合わせると、六十の干支になります。この六十干支を年月日に順に配した干支数暦は、非常にシンプルで古今東西を問わず活用できる優れた暦です。

〔易経について〕
周易を伝える代表的な書に『易経』があります。易経は陰と陽の記号三つ(三爻)で表す八卦を重ね、六つ(六爻)を一つの卦として六十四卦で成り立ちます。64卦×6爻=384爻で、天人地のあらゆる変化、事象、現象を説く自然学の書であり、人の道を説く思想書、哲学書でもあります。
易の始祖と言われる伏羲(フッキ・フッギ)が卦を創り、周易の始祖と言われる周の文王が卦辞を、文王の子・周公旦が爻辞を、そして孔子が十翼などの解説書を著して完成したと伝えられます。
しかし、易経には明らかに孔子以後と思われる記述があり、実際には秦代や漢代など以後の時代の学者、思想家などの賢人が加筆して創り上げられてきたものと思われます。
易経は単純な比喩(たとえ)で書かれており、どの時代にも適応し、時代に応じた解釈を許すものです。またそうあるべきものでもあり、二千年余りもの間ロングセラーの書として読み継がれてきたことがうなずけます。易経は後世にも伝えていきたい不朽の書の一つといえるでしょう。

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