C6 弥生 三月

弥生の名称は[木草弥生い(いやおい)茂る月]が詰まって「弥生・やよい」となったという説や、いくつかの説が伝えられますが、いずれもうららかな春の日差しを浴びて草木がすくすくと生長する様子を表しています。桜月・花見月・桃月ともいい、三月は色とりどりの花が咲く春の盛りです。
易の八卦は「震=雷」を置き、文字通り春雷に大地が震え、春の雨は一斉に草木を成長させます。三月の十二支は「卯」。卯は自然界の生長を示す要素で、五行の生命を表す「木」に太陽を表す「日」が加わり「東」となります。東は朝日の昇る方位で、草木は朝日を浴びてすくすくと生長します。同様に春の到来を教える春雷は春雨を降らして草木を生長させ、暖かな日差しに包まれ活発な生命活動を示します。二十四節気は虫たちが地上に這い出し活動を始める「啓蟄3/6頃」と、太陽が黄道上の春分点を通過する「春分3/21頃」を配して、季節は「仲春」。春分は昼夜の長さがほぼ等しく、この日を境にだんだん昼の時間が長くなります。
今年も各地の桜の開花予報が出され、いよいよ日本の春の盛りが訪れますね。

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