F易の言葉-1万物資生 -2啓蒙

F-1 〔万物資生〕易経2坤為地

坤為地000.000の卦辞に〔万物資生・万物資(と)りて生ず〕とあります。

陰が極まる坤は大いなる天の陽気(精)を受けて、あらゆるものを抱き包容して育み、生命の形を生み出す大地のはたらきです。

女性が男性の精(陽)気を得て生命を育み生み出すように、対極にある陰陽は対立しながらも共に力を合わせ(統一して)生命を生み出します。

〔資生〕は受け身であり、消極の極みである陰(女性)の強い生命力を示す言葉です。

「資生」は有名な化粧品メーカーの社名の由来にもなっています。

 

F-2易の言葉 〔啓蒙〕易経4山水蒙

山水蒙100010は蒙昧を啓く道を説いています。

山の下に湧く泉の水は細く頼りないのですが、この泉はやがて大河の源流となる可能性を秘めています。

山水蒙の卦は、暗く蒙昧な世界を示しますが、蒙昧を啓くことは知性の革命の源流となることから、知的な世界に携わる人には道を示す吉卦といえます。

また蒙昧を啓くには、良き指導者を自ら求めていくことだと説いています。

師はその教えを疑う者に教えず、弟は教えを疑うような師に付かずが,逆説的ですが真の師弟関係であるといいます。

誰を師とするか、自ら求めてこそ啓蒙されるもので、師となる人にも、師を求める時にも重要なポイントが示されています。

 

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