B1 易を学ぶことの意義

DSC_0205易のルーツは混沌としていますが、古代中国において体系化されてきた歴史があり、占筮に用いられてきたことからも、古代の焚書を免れて多くの書物や文献に著され伝えられています。
易は天地自然界の無限の造化のはたらきを説いており、天文・医学・農学などさまざまな科学の発展や、人の生活や生き方などに応用活用されてきました。歴史上の王たちはこれを政務のはかりとし、今でいう大臣や官僚などには必須の学問であったと認識されます。
これらの事実からも易は文明の礎を担っていたことは明らかです。
易を学ぶことは自然を学ぶことであり、そこに生きる生命の自然なあり方を学ぶことでもあります。
果ては宇宙自然界の生命の循環の法則であり、「無限の生命」と「限りある生命」の意味を教えてくれます。
易の叡智は賢明な人生を生きる知恵でもあり、その根底にあるのは生命の尊さ大切さを知ることと思います。
長い歴史の中で近年では非科学的なものとして扱われているようですが、偉大な易の研究者を多く輩出した中国でさえ、徹底的に古典が排斥されたできごともあり、易を知る人は少ないといわれます。
逆に西洋では自然科学の分野などで注目され、易は東洋数学であり偉大な哲学として認識されています。
陰陽相対性理論は一元の太極へ結びつき、太極は、現代の電子や素粒子などの理論物理学でいう、超ミクロの世界、極限を示す原物質の追究と重なります。また1が2となり4となり…無限に展開する究極のマクロの世界を表しこれを天といいます。
易を学ぶことの最も大きな意義は、易は宇宙自然の法則であることです。

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