B4 自分・自己とは

「自分」は自己(おのれ)を表す言葉で、私たちは何気なく自分といいます。今回のテーマは自分とは何か?…易が説く「自分=自己」について考えてみます。

人の天命は、無限の創造主である天の命を受けた生命が限りなく変化していくこと、つまり運命=人の人生そのものが天命であると述べました。

天には太陽があり、太陽の周りには太陽系の子供たち惑星がいます。無限の天を陽とすれば、対する有限の星、太陽は陰・地であり、天を父とすれば太陽は母といえます。そして太陽系の惑星は地球を含め、みな陽陰・天地・父母の子供です。さらに限りない創造変化をもたらす天地=天と太陽の働きを、陽=天=父とすれば、形ある星・地球は陰=地=母となります。そして母なる地球に生まれた人を含むあらゆる生命は、陽陰・天地・父母から生まれた子供です。宇宙自然界の法則とは、陽は陰を陰は陽を含み成り立ち、無限に進化と衰退を繰り返し変化していく生命そのものです。ではその子供である人は宇宙自然の法則に則れば、陰陽を含み成り立つ小さな宇宙を具現しているものです。その一人、自分とは地球に生まれた自己・自分(我)=天命なのです。

「自分」は天命ですから易でいう「数」であり、限りなく変化してやまない素質を持つものです。自分はいくらでも変化していくことができます。ですから「自分」を「こんなもんだ…」などと限定してしまうことは天命に背くことでもあり、宇宙自然界の生命の法則に反します。(続く)

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