B11 五行の発祥 つづき

 五行は古代の時令(古代の施政者が発した暦のようなもの)思想が元にあります。
特に農事暦は古代の人々が最も必要としていたもので、時代の統治者もそれが最大の権威を示す関心ごとであったと思われます。農業による民の定着はやがて地域として発展し、国の原型になっていきます。また単純に見れば農地と民を獲得するために覇者たちは戦いをしたとも思えます。
そのような古代人はやがて陰陽の概念を深化させて、十干と十二支から干支を生み、万物を五気で表す陰陽五行を生み、太極・陰陽から始まる易という東洋自然学を発展させました。これらすべては、天と地を結ぶ自然を読み説くための人の英知が生み出したものといえます。
五行は古代から観測されていた天の五星(木星・火星・土星・金星・水星)に由来するという説があります。
暦を考える時、太陽や月や星などの天の観測は不可欠でした。遡る古代メソポタミアで創られた星座による暦が、東洋に伝わり地域の違いに応じて天体図として創られたものが河図・洛書であり、またエジプトのピラミッドや古代遺跡のピラミッドは、天文台だったと思う方が納得できそうです。

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