B3 易の三義・五義・六義

2の天と天命では、数を天の無限の創造変化のはたらきの動的な変化であり、数のもたらす現象や作用がいわゆる運命であると述べました。つまり運命は変化し続けてやまないものです。

このように変化してやまないということを「易」といいます。易は「変わる」という意味があり、エキと読めば変化を表します。易は変化という動的な運命を探り、創造変化の実体を究明する学問です。変わらない固定的な宿命というものは易の本質ではありません。しかし変化を探り認識するためには、変わらざるものが不可欠であることも事実です。固定した宿命が変化して動的な運命となるもので、変化のはたらきは「不変」の数(例えば年月日の干支数など)を含めて易といいます。易は「変易」であると同時に「不易」を探るもので、その変化の過程に天の持つ無限の創造変化が働いていることは明らかです。このように易は宇宙自然界の創造変化のはたらきに則しているため簡単明瞭な理論であるともいえます。易はこれを簡単で優しいので「簡易(カンイ)」であるといいます。易はやさしいというときに「イ」と読みます(安易・容易…)。

この易の根本を示す①変易②不易③簡易を「易の三義」といい、不変と変化の簡易な法則は宇宙自然界の創造変化のはたらきに則る「因果の法則」であり、万物万象の変化における因果関係を示します。

これを探り、認識することで誤りを「修め正す」ことができ、さらに生命(性命)を「延ばす」ことができると易は教えます。易の根本理論である三義に加え「修正する」「延ばす」を加えて易の五義といい、さらに宇宙自然界の創造変化という神秘の働きを解く易は神秘そのものであることから、この「神秘」を加えて易の六義といいます。易の三義・五義・六義は安岡正篤先生の説く易の根本理論です。

不変(宿命)を含む生命は無限に変化(運命)します。その因果の法則は、神秘ともいえる宇宙自然界の創造変化のはたらきに則り簡単明瞭でもあります。人はその本質を探り認識すれば、誤りを修正する知恵を持つことができます。そしてその知恵を生かすことができれば、生命の力をさらに延ばしていくことができるのです。易を学ぶ確かな意義がここにあります。

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